大きめのスプーンを作る

昨日は鎌倉のUPIアウトドア鎌倉店のワークショップに参加してきました。
大阪の能勢で木工とカフェをされている福畑慎吾さんを講師に招いて、スプーンづくりを教えてもらう講座でした。

材は北海道のシラカバ。直径20cmほどの丸太を4~6に割った薪から削り出していきます。
まだ伐採して日が経っておらず、手に取った瞬間に湿っていることがわかるくらい水分を含んだ状態の木でした。
グリーンウッドワークは、このように水分を含んで柔らかく、加工しやすい状態のもので食器などを作っていくので、初心者が電動工具無しでも出来るのがいいところです。
もちろん、乾燥から来るひび割れや反り、狂いなどが出るので工業製品のような物は出来ませんが、自分が使う分には何ら問題はないし、多少の反りならまた削ってやればいいので、大人の遊びとしてはいいものだと感じています。

ワークショップの時間はお昼12時から夕方5時まで。
たっぷりあるようにも思いますが、最初の作業の説明の段階で、最後の仕上げまではたぶんいかないので、刃物の使い方や斧を使った大まかなところまでやりましょうとの事でした。

参加者は6人。定員いっぱいです。
先月、初めて開催されて、今回が2回目。今後も月に1回開催されるそうですが、8月、9月の予約の受付を昨日始めたところ、8月分はすぐに定員に達したとの事でした。すごい人気なんですね。

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薪の状態から鉛筆でスプーンの形が描けるように、皮を削り落とし、平面を作っていきます。


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小さな模型で作業工程を見せてもらえたのでイメージしやすかったです。


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材の取り方や反りの方向なども教えてもらいました。

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昨日の作業ではほとんどの工程を斧だけで進めていきます。ナイフはたまりの部分だけ。


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6人に指導をしながらご自分もあっという間にジャンボスプーンを作ってしまわれました。
手前のが僕のスプーン。これで30センチほどですからかなりのサイズ感です。


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昨日の作業ではここまで。


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ラタトゥイユをすくうためのスプーンとして作りました。
ゆっくりと仕上げていきたいと思います。
講座では繊維の方向と斧やナイフの刃の入れ方、加工の道具に隠された工夫などいろいろ教わることがありました。
いつも仕上げは紙やすりを使っていましたが、刃物で仕上げたほうが表面がきれいなんだそうです。(ただしよく切れるもの)
紙やすりだと細かい傷がついてしまって、水がしみこみやすくなってしまうそうです。
モーラナイフアドベンチャーでヨッゲさんがスプーンを作っていた時にも思いましたが、斧だけでここまで出来るの?というくらい細かいところまでやってしまいます。プロは1回で削り取る木の量が多いし、刃の当て方に迷いがなく正確です。
ワークショップでは加工の指導だけではなく、平安時代までは日本にもスプーンを使う文化がありその後廃れたこと、ゆえにスプーンに向いた日本の樹種は研究されつくしてはいないこと、農閑期に作られていた杓子などは加工しやすい木であることが重要だったことなど、日本の木工文化についても教えてもらうことができました。
固まりの部分をなるべく減らすことで、乾燥による縮みから来るひび割れを防止し、ゆがみや狂いで力を解放させるという話もなるほどなと思いました。
今後作業をしていく中で質問があれば随時言って来てくださいとのお話もあり、技術を出し惜しみしない、すごくいい気分になれるワークショップでした。


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